木器作家 前田昌輝さんの作品です。
前田さんは2015年より岐阜県多治見にて工房を開き、
天然素材にこだわった木の器を製作されています。
化学のものを一切使わずに創り出されたものは、
手触りや口当たりはもちろん見た目にも自然のやさしさがあふれています。
また、素材を活かし手になじむフォルムに仕上げるため
図面は引かずひとつひとつ作家さんの感性で削り出しておられます。
27cm径の鉄染されたセンの丸盆です。
鉄染とは、錆釘を穀物酢に入れておくとできる鉄分を含んだ媒染液。
この鉄分と木の持つタンニンという成分が反応して黒く変化します。
仕上げにうっすらと白漆を施しており
シックなブラックと木目が霞んでいる様が大変美しいです。
お茶セットのトレーにしてもちょうど良い大きさです。
一つ一つ丁寧に作られていることが伝わる作品です。ぜひ大切にご愛用ください。